POP★sTAR the VOCALOID Season2

初音未來 POP★sTAR the VOCALOID Season2歌詞
1.テロメアの産声

初音ミクAppend Dark
作詞:Heavenz
作曲:Heavenz

何もない 何もない僕は
カラカラ 音を立てて寝る
何もない 何もない僕は
今も僕か

汚れたら汚れた分の
用済みは捨てられていく
新しい物はなんだって
正しいんだろう

一粒が幾つもあって
それが何個目で 僕を司るだろう
夢を転がしてく世界は
振り出しに戻る

まだ まだ ここにいますか
君の眼は 誰を見ていますか
オーロラが窓を塞いで行く
ああ 消えそうだ

何もない 何もない僕は
ペタペタ 音を立て歩く
何もない 何もない僕は
明日も僕か

あの子が願った落ちる葉も
空気が走った切り音も
食べかけて溶けるアイスも
留められない

テロメアの産声を聞く
何も知らない様な 暁の色して
一つ前の記憶が巡る
彼を引き継いで

まだ まだ 知らない振りして
君の頬 触れるだけ触れて
細胞が剥ぎ取られてく前に
じゃあ ここまでだ

まだ まだ ここにいますか
君の眼は 誰を見ていますか
後悔さえ溶かすような朝だ
ああ 消えそうだ


2.蛍火

YonoP 【初音ミクAppend Dark】
作詞:YonoP
作曲:YonoP

ほんの小さな蛍が僕の中で廻って 胸が痛むのは諦められていないから
声にしたよ 薄闇の帰り道の踏み切り 列車に掻き消された

「輝きたい」

目を閉じても暗闇しか見えなくなったのはいつから?
それでも闇の中 輝けない蛍がいるんだよ

「光って…!」

忘れないんじゃなくて忘れられない 思い描いた憧れを
それが生きる意味 これが繋ぐ意図 一番の想い出をお守りにして

“僕ではどうしようもない僕”を笑わないで

蛍火 忘れたら駄目だよ 悲しくても 痛んでも あの日の決意の声を
歌う 心からの声で 僕という主人公を

この想いを願いと呼んで 願いを誓いに変えて
泣きじゃくっても進む事が出来たら
最後に残ったのはいつか だらしなく放ってしまった 何かを掴む五本の指だ

ほんの小さな蛍が僕の中で光って 醜い姿を照らし始める
愛してるんだ 大好きなんだ 諦め切れずに生きるんだ
ぐちゃぐちゃの顔から ぼたぼた 涙 落ちて

蛍火 限りあるからこそ愛しいんだ 世界が生きてゆける
蛍火 存在しないかも知れない未来を祈って
蛍火 運命の糸を照らして手繰るのは君にしか出来ない
蛍火 眩しさと笑顔で 細めた瞳で ずっと

光を見つめて


3.最後のワンダーランド

くるりんご 【鏡音リン】

作詞:くるりんご
作曲:くるりんご

誰もない遊園地にひとりきり、小さな子が泣きじゃくってた
踵を返さず場をあとにした、僕には関係ない事だ
そうそう、そこでじっとパパのお迎えを待ってなよ
「どこだろう」と言いながらその子は立ち去った

昔、知らない場所で落し物し泣き顔晒し手を引かれ
白皙の魔法使いに助けられたっけな
あの人のようであれば、僕を助けて救世主
時計は静かに笑う

散開星団とはしゃぐ至高のフェアリーランド
昔日に見向きもせず
ヒビの入った硝子の靴は遠ざかる
まだ奇譚の事始め

誰もない街の中で躓いて、草臥れたお人形拾う
なぜだか手放せなかったんだ、お荷物になるだけだろうに
奇妙な行動に自分でも苦く笑いたいよ
けれどそれも出来ぬ程退路を断たれてた

そして再び歪み始める空、望遠鏡を捨て去って
ぼろぼろの人形だけ抱え走り出してた
早く助けて救世主、幼い声がそれに被る
時計は針進める

惑星を打ち落とす非常のネバーランド
罵倒にも背中見せず
散らばった鏡見て指先凍る
今奇譚の中盤戦

昔、知らない場所で落し物し泣き顔晒し手を引かれ
白皙の魔法使いに助けられたっけな
あの人は此処に来ない、誰だったか思い出したんだ
今君を助けに行くよ

伸びた影を踏む最後のワンダーランド
呼吸など意識もせず
尋ねるよ、あなたの落としたものはこれですか
「ああ、もう何も要りません」
12時の鐘響く最後のワンダーランド
懐かしい重さ戻る
告げられる「全く、君には敵わないな」
奇譚の結び聞かせて


4.単色少女

とんび 【初音ミクAppend Dark】

作詞:とんび
作曲:とんび

単色少女は彩る世界を嫌った
虚ろな目で隅っこへすぐ逃げるの
新しい夢見て怖くてまた怯える度
隅っこへすぐ逃げるの泣きそうな表情で

何処か隠れる場所を探しては
触れて心に色を知るんだ

あぁ、こうやって嘘みたいに笑えた時間は何処に行った
どうやって思い出すのかわからないよ

単色少女は彩る感情嫌った
腫れた目で空を眺め才能羨んだ

他人を見て不貞腐れて泣きそうだ
「どうすればいいの」と嘆いていたんだ

さぁ、なんだって迷ってはまた隅っこに隠れ出すんだ
もう隠れる所なんて何処にも無いというのに

単色少女は彩る世界に向き合う
止まっていた時間が静かに動き始めたんだ

血液が巡るように見える景色が廻っていく
進む時計の針が憂鬱を振り払っていく
単色少女は呑み込まれそうな空を見ている
滲んだ涙を拭いてその手を伸ばしていた


5.徒夢

←P 【初音ミク】
作詞:←P
作曲:←P

夢、覚めた。曇った空。
遠く、雨。俯く。

「…―――。」

電車窓、日が射した。
眩しくって目を細めた。
奪われた「指定席」。
立ち位置も、確保できず。

あ、そっか。
そんなもの最初っからなかったっけ?
まぁいいや。いつもの事です。

夢を見て辿り着いたこの場所は、
ただの「希望廃棄工場」でした。
競いあい潰された心の行方は、曖昧な未来。
それはそれは、分かってたはずの「現実」ってやつでした。

夢を見せられて、
夢に溺れてた。
気が付いたらもう、
誰も居なかった。
一人ぼっちの迷子の心は、
曖昧な拍子にぷかり浮かぶんだ。

進行に従って、不安定な拍を刻みます。
元々宇宙にぽかんと一つ、浮いてるだけの星なんです。
そんな上でバランス保って、
太陽と月の間あたりで、毎日必死に生きています。

生きています。

夢を描いて辿り着いたこの場所は、
ただの「希望廃棄工場」でした。
分かってたはずの「現実」なのに、
どうして涙が止まないんだろう……。

夢が冷めて、息もできなくなった。
此処に冷却処分しましょう。
最後だね、今までありがと、ね。
此処に眠る、「皆」の―――。
Good night. Good night.
沢山の夢と一緒に、

おやすみ。


6.変わらない場所

アリエP 【初音ミク】
作詞:アリエP
作曲:アリエP

夕暮れ色 公園の隅で
キミの隣 空はゆらりと揺れる
ふとした瞬間 うつむく仕草が
何処か少し寂しげに笑うんだ

戸惑う二人 この世界の真ん中で

砂を蹴る度に 近づいて遠ざかる
そんな風に僕たちの未来は繰り返す
キミはキミのまま 思い切り泣けばいい
いつかそうしてくれたように この手で包むよ
ずっと隣でいるから 信じているから
変わらない場所で

そういつかは この空を飛べる
無邪気だった 幼い頃を想う
何か足りなくて 背伸びをしたって
自分らしさ 壊れてしまうだけで

見慣れた街に 飲みこまれてしまうなら

大事なモノさえ 失ってここにいる
カラになったこの世界でまた手を伸ばすだけ
僕は僕のまま 思い切り笑えばいい
宙づりの夢でさえも 明日に届くまで
きっと痛みを抱えて 願いを掲げて
歩いて行ける

失望の風でさえ背中押す
僕らだけが開く旅の扉

砂を蹴る度に 近づいて遠ざかる
そんな風に僕たちの未来は繰り返す
キミはキミのまま 思い切り泣けばいい
いつかそうしてくれたように この手で包むよ
ずっと隣でいるから 信じているから
変わらない場所で


7.Rera

だいすけP 【初音ミク V3】

作詞:だいすけP
作曲:だいすけP

流れ行く雲はなぜか
悲しみの旋律を奏でる

逃げることも出来ない
戻ることも出来ない
信じられるのは太陽と
風の道しるべ

An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
(アン カムイル ペカ レラ イケサンパ)
今歩き出す
風の行方に身を任せ
果てし無き道を
An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
大地を踏みしめ
輝きに消える獣道
はるか遠く
私を待っているのは
きっと光の大地

目に映る水の像は
偽りだらけのオアシス

見えるものを追いては
必ず何かを失い
ふと見上げた大空
涙こぼれぬよう

An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
また歩き出す
振り向いては幼き頃の
自分に見送られ
An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
大地を蹴って
地平線へ消える道 はるか彼方
私を待っているのは
きっと悲しみのない世界

もう戻ることはない
戻ることはできない
あの日流した涙 心に刻んで…

An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
歩き続ける
あの日誓った“約束”を
手に握り締めて
An Kamuiru Peka Rera Ikesampa
大地を蹴って
光に消える獣道 はるか彼方
私を待っているのは
きっと輝ける世界


8.たまごかけごはん

キセノンP 【初音ミク】
作詞:SHO
作曲:SHO

朝目が覚めてとりあえず 朝ごはん食べようと思う
けど…… 何もネタが出てこない
冷蔵庫の中を見た たまごが一個ぽつんと鎮座中
もうヤダこんな貧乏生活…
ふと閃いた

そうだたまごかけごはん! お醤油はまだあるから
うきうきしてお釜を開けた ご飯がない。。。

お米を入れてスイッチオン ちょっと時間がかかる
適当に本を手に取る なんで化学の教科書…orz
周期表を見てみると キセノンの上はクリプトン
キセノンってなんだっけ? 舞いあがれはやぶさ〜♪

私としては「まるくなる」のが 好きなんだけどね
とか言ってるうちにご飯が炊けた!
お釜開けたら ほわっと湯気

おいしそうに炊けたご飯 お茶碗にたっぷりよそって
ああお腹が空いてきた いただきます

そういえばネギもあったっけ 刻んで入れてみよう
得技―片手割りを華麗にキメて ぶちまけた☆
見栄えはちょっと悪いけど とりあえずは完成
ほかほかご飯に 醤油もかけてまぜまぜ

おいしそう たまごかけごはん 簡単なのに満足できて
ああお腹が鳴ってきた いただきます
おいしいな たまごかけごはん 一食50円の贅沢
ああお腹が膨れた ごちそうさま
また明日も いただきます

……あ、たまご買って来なきゃ。


9.rose quartz

narry 【初音ミクAppend Dark】
作詞:narry
作曲:narry

私の心に芽生えたもの
それはいつの日か分からないけど
はじめて気付いたこの想いは
いつかは叶うと思っていたのに

いつしかあなたは辛そうな顔で
私を見るような気がしたけど
聞きたくなかったその言葉に
築いた心は消えそうになる

どうしてなの、ねぇどうして
これ以上は此処にいられないの?
私はただ、あなたの傍で
笑っていたいだけなのに

こんなにまだ愛してるのに
そんな悲しいことしないで
「会えなくても大丈夫」なんて
私はもう言えないよ…

もうすぐあなたはいなくなってしまうの?
嫌だよ、嫌だよ、行っちゃ嫌だ…
お願い行かないで、私のこの想いは
もう抑えきれない

こんなにまだ愛してるのに
そんな悲しいことしないで
「会えなくても大丈夫」なんて
私はもう言えない…

泣いて泣いて、声も枯れて
それでもあなたは見えない
叶えたい私の恋は
緋色に染まっていた


10.Eve

ジミーサムP 【初音ミク】
作詞:ジミーサムP
作曲:ジミーサムP

ねえ まだ覚えている?
私の言葉 私の感触
見つめていた同じ景色

遠ざかるあなたには
私の場所がどんな風に見える?
暗い空で ひとりぼっちで

時計の針は静かに透過していった
居場所も知らないままどこへ
揺らぐ視線の先へ
向かおうと言うのなら

いますぐ手を伸ばして
消えてしまう前に
もう一度つかまえてくれたら
二度と離さないよ

いまも覚えている
あなたの言葉 あなたの感触
歩いてきた平坦な道

ここにあった光は儚く死んでいった
答えも知らないままどこへ
汚れた闇の底へ
堕ちてしまうのなら

傷付けたこの身体も
消してしまえるかな
意味の無い言葉で
しがみ付いた未来だけを残して

どこにだって ここにだって
ずっと存在してた
その全てがいま消えゆくように
どうか願いを止めないで
ここへ来て

この場所があなたの場所だと
いつまで信じよう
気が付けば止まっていた時間が
動き出そうとしてる

さあ 鍵を開いて手を伸ばして
消えてしまう前に
もう一度つかまえてくれたら
二度と離さないよ


11.ホシゾラレイン

tilt-six 【初音ミク】
作詞:tilt-six
作曲:tilt-six

例えば ここで 耳を 塞いで
1人で しゃがんで 地面を 見つめて
変われない 僕らに 君は 応えた
意味の無い 時間を 君は 救った

ほら見て 例えば こんな風に 飛べたら

今 踊るように 夜を越えて
息を止め 目を開けた

足元に 見える町並みに
君の涙が 雨になる

ホシゾラに 落ちるアメは
君の世界を 濡らしていく

夜明けを待って消えちゃう前に
もう一度欲しかった明日へ

いつか見た夢
それらは きっと
いくつか崩れた

ここで泣いてるのは
誰にもバレないから

涙が描いた 軌道に乗って

眠るように 踊る夜を
息を吸って 目を閉じて
ホシゾラに降る テンキアメなら
反射して きらめく

今までの 君を流した
君の街に 降る雨が
形を変えて 君のために
1人でも 踊れる明日へ

試す様に
そこに落ちた
一粒の涙の音が

尋ねた
君の側に
ほしかったの それは
勇気

続けざまに
落ち続けた
たくさんの夢や希望が言う
今日は星空が綺麗なんだ
あとは君次第なんだから

夜を越えに 踊るんだ
空を飛び 息をして
足元に 見える町並みに
僕の涙が 雨になる

あのホシゾラに 降る雨は
君の世界を 濡らしていく

夜明けを待って 消えちゃう前に
もう一度欲しかった明日へ

さぁ


12.クローズウォッチ

Heavenz 【初音ミクAppend Dark】
作詞:Heavenz
作曲:Heavenz

曖昧なジャーニー
気持ち揺られウォーカー
目くるめくカラフルなコースター
時間遊泳が趣味のボクは
胡散臭い機械の中

ボタンを押せ 光の渦
後悔まで ボクを連れて行く

夢のタイムマシンで 過去に行ったり迷ったり
振り返るたび 今の素敵な物を落としてきたかな
キミと結ばれたくて 過去に行ったり迷ったり
少しいじっても マイナスゼロの記録
何にも変わんないや

不安に走るハートビート
変われなかったパーソナリティ
時間遊泳が趣味のボクは
またあの機械の中

ボタンを押せ 宇宙の虹
好奇心が ボクを連れて行く

夢のタイムマシンで 未来に行ったり迷ったり
ボクがいない 予測された現実は少し辛いけど
キミが幸せになってた 未来に行ったらこれっきり
大事な人と結ばれて笑ってた
それならもういいや


13.イノセントシーン

あーるP 【初音ミクAppend Dark】
作詞:あーるP
作曲:あーるP

いつからだろう繰り返しては
今日も僕を見失った

想いが届くなら
君を染めた色に染まりたい
静かにあの空を
見上げて

浮かんで消えたような
空の青さに
少し背伸びして
手を伸ばしたよ

ゆらりゆれる木の葉見つめて
少し時を止めたかった

心に降る雨が
僕の体温さえ冷ましてく
踏み出す足音は
聞こえない

滲んで消えたような
空の青さに
静かに目を閉じて
抱きしめてみた
泡と消えたような
日々の隙間に
日が差し込めれば
晴れるのかな

君の声が 記憶の中で
壊れた心に鍵をかけて
ねぇ その涙に
意味はあるの?

揺れてたいなぁ
揺れてたいなぁ
このまま、いっそごと
消えてしまえ

振り返れば
時は流れ
強くなれたその瞳に
映るでしょう

静かに揺れる一輪の
そのガーベラのように僕は
晴れ渡る空を見つめて
歩んでゆくよ


14.コントラスト

初音ミク V3
作詞:Heavenz
作曲:Heavenz

寂しがりやの少女 今日も絵を描く
消えてしまいそうな情景 未完成
色がない

塗り潰しても描き足しても 届かないあの場所に
その眼には 色付く事はなくて

重ねた白と黒で 苦い色が溶け込んでく
追いかけて逃げる違和感を なんと呼ぶのだろう
重ねた嘘と嘘で 紙に滲む曖昧な色に
どうしようもなく ただ泣いてる

寂しがりやの少年 真似て絵を描く
飽きれるほどの情景 未完成
不器用だ

描き直しても汚れて行く 挫折した少年は
「僕の眼を君の眼に与えられたなら」 悔しくて

重ねた色と色が 反発して紙を濡らす
捉えきれないこの世界を なんと呼ぶのだろう
出会った君の眼には 足りない物を埋めようとしてる
どうしようもなく その手を握る

ああ 泣かないで 捨てられてくその世界
少しだけ恋を塗らせて
まだちょっと不器用で 不安定な物だけど
きっと僕が描いてみせるよ

塗れた絵具の中 悩んで染まる世界に
君は僕の手を取って描いてく 重ねてく

合せた君と僕で 淡い色が溶け込んでく
手に入れた眩しい世界を なんと呼ぶのだろう
重ねた色と色で 混ざって溶けるコントラストには
僕らが笑ってた

もう 泣かないで 捨てられてくその世界
ずっと僕が色を塗るから
白い紙に浮かんだ 心映すその場所に
そっと君は愛と名付けた